バルセロナのDisfrutar(ディスフルタール)で心に残る食の新体験

海外旅行というとこれまで世界遺産の建物や景観を観に行くものと思っていたけれど、いま、我々の旅の主目的は旅先の食文化に触れること。

食事は日本で食べるのが一番美味しいと思い込んでいましたが、新婚旅行でイタリア各地を巡った時に、せっかくだからと地元で評判のレストランを下調べして訪ねたところ、あまりの美味しさに涙が出るほどの衝撃を受けたのがきっかけです。

スペインへの旅では、フライトの都合で最初の数日をバルセロナで過ごすと決めたら、サグラダファミリアやカサミラの見学予約より先に、レストランDisfrutar(ディスフルタール)のランチを予約しました。
あの有名なエル・ブジを支えたトップシェフ3人がオープンしたレストランということで、おっかなびっくり訪ねたところ、笑顔でスタッフがお出迎え。そのまま席に通されると思いきや、店内の内装やオープンキッチンを丁寧に案内していただき、早くも感激。

さらに、シェフの1人オリオル・カストロ氏がなんと厨房から出てきてくれて、我々が日本人と知ると日本食の魅力について情熱的に語ってくれました。
ひと通り店内を見学した後、いよいよ席へ移動。予約時にテーブル席が空いておらず、カウンター席だったのですが、目の前で次々と仕上がっていく料理の数々を眺められる特等席でした。
初めて来た人はクラシックコースがおすすめとのことで、Gran Classic(110€)を選択。
併せて、コースに沿ったワインペアリング(60€)をお願いしました。
ここから、お食事14品、デザート4品の計18品!合わせたワインはなんと10本…さすがに最後はお腹いっぱいでしたが、どれも少量のため最後まで美味しく頂きました。


お食事は…ネタバレになってしまうため詳しく書けない!という葛藤が生まれるほど驚きの連続。一言で表現するならば、「再構築」でしょうか。この食材はこういうもの、という固定観念を覆す味と食感を初めて体験しました。こんな新しい味わいがあるのか!という形に仕上がっているところにディフルタールの真髄を感じました。

合わせるお酒も、ワインだけでなく日本酒や勝沼ワインも出てきてびっくり。これがまたお食事によく合います。

ディスフルタールはオンラインで予約できます。我々は月曜日に訪ねましたが、世界各地からの予約であっという間に満席になったので、ふらっと訪ねるのは難しそう。我々が訪ねたのは午後1時で、スペインの一般的なランチタイムで一番早い時間帯ですが、それでも、全てのお料理を堪能し終わったのは17時過ぎ!前後のスケジュールは十分ゆとりを持った方がよさそうです。

ディスフルタールの食への姿勢にすっかり魅了され、新たに構築された一皿を求めてまたバルセロナを訪れたい!と思いお店を後にしました。

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